The Pie is in the Sky

 

サンタクロースを11歳まで本気で信じていたのは、誰がなんと言おうが、その存在を信じていたからでした。根拠は必要なく、自分がその存在を信じていたからです。

夜空の下を走る度、本当は空というのは星屑で隙間がないほど埋まっている、ということを思い出します。旅の途中、砂漠で夜空を見上げながらひとり眠ったあの日、そこには確かに、星屑で埋まった黄金色の空がありました。そんなこと科学で証明されていなくても、それを見たと思うし信じています。実際に、そこには無数の星があると信じて空をずっと見つめていたら、東京の空であってもだんだんと沢山浮き上がってきます。

見えると思って見ようとするか、しないか。私という人間はそれを信じるかどうか。きっとそんなシンプルなこと。