Trust 信頼

 

出産の予定日まであと2週間をきって、今このお腹の大きな最後の時間に何か一つでも考えていることを書き残しておけたらなと、そんな思いで今日は近所のイタリアンカフェに来てMacbookを広げています。

やってくるお産の時とは、きっと 信じるということを試される時。自分を信じる、身体を信じる、我が子を信じる、そしてお産を共にしてくれるパートナーを信じる。自らに起こること、感じることすべてに理由があるでしょう、だから完璧にデザインされた身体という自然を信じる。

信じること、信頼、Trust 。それは、然しながら、日々のプラクティスから生まれるものであると、この約10か月を経て強く感じます。他人との約束を守る、言ったことを履行する。そういった他者との関わりの中で築き上げていく信頼以上に、自分の一つ一つの行いに対して、正直にいられるか。誰も知る由も無い、でも自分が決めたことに対して、約束を守れるか。そう、「自分との約束」を守るということの積み重ね=プラクティスが、自分に対する信頼、自分の身体に対する信頼、そして自分の人生に対する信頼となっていくー。

今回の妊娠中には、赤ちゃんのためにいいと言われているこれを食べよう、これをしよう、ということはあまりなかったけれど、自分の中に宿る新しい小さな命に対して、この私の選択した一口一口の食べ物が、一歩一歩が、深い呼吸が、日々の心持ちが、そして生き方が、お腹の中の「いのち」というものを形成していくのだということは、常に忘れませんでした。そしてその「いのち」は、この地球の一部であるのだから、私にはそれを最高の形のパズルの1片として仕上げ、母なる自然という偉大なものの元に還元していく責任がある。

今回、医療介入のない自然なお産を選択しますが、お産やそこに付随すると言われている痛みなどに対する恐れはなく、今とても落ち着いた心持ちでいます。少なくとも、妊娠期間10か月、自分に対す信頼を裏切ってこなかったからだと、今振り返っています。

妊娠期間が終わっても、このプラクティスは続いていきます。食べ物を粗末にしていないか、水を大切にしているか、ゴミ一つのその後を想像する心を持っているか、立つ鳥後を濁さすを実行できているか、あの時頂いた手紙の返事を忘れていないか、わずかなお金でも感謝とともにきちんと返しているか。そういう何でもないように見える日々の行いに意識を持って、積み重ねていく。それは、結果的に他人から得る信頼を作り上げていくものでないかと、そう思います。

あと少しで、やってくるいのち。それを我が胸に両手で受け取った時、私はきっと、また一つの大きな自分との約束をするのでしょう。