School of Kitchen Garden

 
 

今はアパートメントに住んでいるので、わずかなスペースながら、こちらで生活を始めた時からハーブや野菜を育てています。ガラン、と何もなかった裏の駐車場前のスペースに、6メートルほど横並びに鉢を並べた私の「キッチンガーデン」。

ハーブ類は、セージ、バジル、チャイブ、タイム、カモミール、ミント、コリアンダー、ディル、イタリアンパセリ、オレガノ、青紫蘇、赤紫蘇。野菜は、モロヘイヤ、スイスチャード、ハバネロ、果物はマンダリン。エディブルフラワーには、ナスターシウム。種から発芽させて育てた葉っぱたちに対する私の思いは、まるで親のよう(まだ親でもないですが。)

小さなキッチンガーデンですが、それでもここは、この一年私の小さな日々の学校のようです。毎日葉っぱの裏表確認するも、一夜にしてどこからかやってきた食欲旺盛な青虫が、葉っぱにたくさん穴を開けていることもしょっちゅう。始めのうちは、その度にがっかりして、ちょっと虫たちに腹を立ててもいたけれど、いつからか「わかった、そしたらもうちょっと食べてもいいけどさ、そのあとは私たちも食べさせてもらうね」と譲り合うことを学びました。それでも虫に食べられると葉っぱは痛いのでしょう。そのあと言葉と心をかけてあげないと、痛々しいままの姿。そんな時は、もう一度はつらつと大きくなれる可能性を信じてあげる。ケアを続けるとまた生き生きと蘇ります。当たり前のことを、このキッチンガーデンの成長とともに、私は学んでいます。

育った作物を収穫すると、必要なものはそんなに多くないことに気がつきます。大事なことは、量ではないということ。

昨日はセージとタイムをたっぷり使ったバターナッツスクワッシュと白いんげん豆のスープ、そしてバジルで作ったピストゥの夏野菜のクスクスが食卓に上りました。アペリティフに、赤しそジュース。今日はまただいぶ大きくなった収穫どきのスイスチャードでキャセロールを作りたい。食後は、たくさんできつつある乾燥カモミールティーかフレッシュミントティー、その時の気分で。デザートは、先日作ったバジルのアイス。料理とは自分の持つ五感を信じること、その自信を強くしてくれるのは、キッチンガーデンで採れたばかりの、香りに溢れるハーブ。それを知ることで、本物とは何かということを、学ぶのです。

小さなキッチンガーデンがくれるのは日々の学びに始まり、アパートメントの住人とのコミュニケーション、夫とのいつも以上に楽しい食卓、そして明日を生きるための、私のいのち。そのいのちをどう循環させていくか。それは私が明日をどういう意思を持って、世の中に対してどんな創造をさせてもらい、生きるかということでしょう。

まだ7月ですが、腕はもう真っ黒。焦げないように、今朝も庭仕事。